第212話夜の探検、男の持ち物

「あなたがやったの?」

エミリーはレイナが去っていくのを見送り、思わずダニエルに電話をかけた。

「うん」ダニエルは落ち着いた声で答えた。「彼女の担任に電話して、ひとつ頼みごとをした。心配するな。今夜は戻ってこない」

ダニエルは、レイナの担任に実験用の機材をいくつか融通すると約束していた。あまりに小さな頼みで、断る理由など教師にはない。

しかも、レイナに害が及ぶわけでもない。だから教師はわりとあっさり承諾した。

レイナは、自分が静かに誘導されていることなど知る由もなかった。

夜は闇が深く、風も強い。こそこそ何かをするにはうってつけだった。

レイナがあちこちに監視カメラを仕掛けるのが...

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